心に残る話(4)                  

子ども    批判ばかりされた子どもは 避難することをおぼえる
殴られて大きくなった子どもは 力にたよることをおぼえる
笑いものにされた子どもは ものを言わずにいることをおぼえる
皮肉にさらされた子どもは 鈍い良心のもちぬしとなる
しかし、激励をうけた子どもは 自信を覚える
寛容であった子どもは 忍耐を覚える
賞賛をうけた子どもは 評価することをおぼえる
フェアプレーを経験した子どもは 公平をおぼえる
友情を知る子どもは 親切をおぼえる
安心を経験した子どもは 信頼を覚える
可愛がれ、抱きしめられた子どもは
世界中の愛情を感じることができる
 「スウェーデンの中学教科書より」
12回の試験を受けてやっともらった運転免許  ある学園の卒業生のお話です。(実話です)その子は、知恵遅れというハンディを背負っていました。
その子が、試験を受けて、運転免許書をもらうまで12回かかったそうです。実地試験は、3回目でやっと合格しました。けれども、筆記試験がなかなか合格できません。
 7回、8回と繰り返すうちに、その子は、「自分は、頭が悪いので、車の運転免許は、一生とれない。もう運転免許はいらない。」と両親に愚痴をこぼしたそうです。しかし、両親は、「途中で投げ出すのはよくない。がんばれば、きっと取れると」励ましたそうです。それが励みとなり、10回、11回、12回目でやっと運転免許を取ることができました。
 その運転免許を持って、母校に報告に行きました。園長先生をはじめ学園の先生方も運転免許が取れたことをたいへん喜んでくれたそうです。
 もし、周りにいる人が「あんた!、頭が悪いのから、免許を取るのをあきらめたら…」とか「お金がたくさんかかるのでやめてくれ…」と言ったらその子は免許書を取ることができなかったと思います。
 また、この両親もえらいと思います。途中で投げ出すことのない子になってもらいたいと、ひたすら励ましたことは口では簡単ですが、なかなかできないことです。周りの言葉によって、その子がよくなるか。それとも悪くなってしまうかがよくわかる出来事です。
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